ディズニーランド・プロジェクト'97活動報告

はじめに

1997年5月23日(金)、第6回目であるKIDSディズニーランド・プロジェクトを無事終了いたしました。今年は天候にも恵まれ、ボランティア、子どもたち、またスタッフも充実した一日を過ごすことができました。これもひとえにご参加いただいたボランティア、子ども達と付添いの方々、そして協賛企業・個人の皆様のご協力の賜物と深く感謝しております。ここにスタッフ一同を代表し、改めて心からの御礼を申し上げます。ありがとうございました。
ディズニーランド・プロジェクトは例年多くの個人・団体のご参加、ご協力をいただき、社会的な認知も確立してきたイベントであると言えましょう。KIDS創設のきっかけとなったイベントであるという事を割引きましても、その継続的実施とより円滑な運営は、KIDSの持つ重要な責務であると強く感じております。今年の反省をふまえ、来年以降もより良い形で継続・充実させて行きたいと存じます。今後ともより一層のご指導とご鞭撻をたまわりますよう、お願いを申し上げます。

プロジェクトの目的と内容

目的

当プロジェクトは、KIDSの活動方針である、

を具体化、具現化することに主たる目的を置く。
さらに、ボランティア経験の少ないあるいはその機会に恵まれない社会人・外国人と、ハンディキャップを持つ子ども達が出会う場を提供するこのプロジェクトを相互交流の導入部として位置付け、そこからより参加者個人・団体の継続的な交流へと発展する足掛かりとしてもらう事を意図する。
6回目を迎える97年は、ディズニーランド・プロジェクトの原点に戻る、を意味する「Back to Basic」をテーマとし、初心に返り企画を見直し、より子どものニーズに沿う事を目的とした。

内容

主として首都圏に住む、知的、身体的、社会的なハンディキャップを持つ子どもたちとボランティアが、東京ディズニーランドで楽しい一日を過ごした。子どもとボランティアは1対1、あるいは1対2のペアを組み、数ペアが1グループとなり園内を自由に散策した。一部ボランティアは子どもたちのディズニーランドへの送迎もサポートし(施設集合)、より長い時間の交流を行なった。

概況

当日日程

5月23日(金)

6:00

施設・団体よりバスが漸次TDLに向けて出発。

7:45

スタッフ集合。

8:00

本部開設。荷物搬入。

9:00

グループリーダー、外国人ボランテイア受付け開始。

9:30

エスコートボランティア受付け開始。グループリーダー、外国人ボランティアのミーティング。

10:00

子どもが到着しはじめる。ボランティアと対面。漸次入園。

11:30

最終グループが入園。食事は各グループで園内にて。

15:15

パレード見学。

15:30

子どもたちの退園始まる。おみやげとジュースのサービス。

16:30

最終グループ退園。

17:30

本部撤収。終了、解散。

ボランティア参加人数

参加者

参加区分別

集合コース別

参加回数

日本人

外国人

TDL

施設

2回目

3回以上

男性

195人

171人

24人

151人

44人

64%

22%

14%

女性

330人

323人

7人

274人

56人

68%

20%

12%

不明

8人

5人

3人

7人

1人

 

合計

533人

499人

34人

432人

101人

66%

21%

13%

欠席

86人

78人

8人

 

収入と支出

現在集計中であり、会計年度終了時に監査報告とともに発表する。

運営と担当

当プロジェクトは運営の各部に担当が設けられ、担当グループが詳細を検討した内容を全体ミーティングで確認する、という方法によった。職責は相互に関連しあうため、全体ミーティング、担当別ミーティングの他、担当間で緻密な連絡をとりあった。全体ミーティングは96年12月のキックオフを皮切りに月2回のペースで協力企業の会議室を借りて執り行なわれた。

担当

担当

役割

本部: 当日の全体運営を企画・推進。リーダーミーティング。
いってらっしゃい窓口: 新設の役割。総合的な人数とチケット管理。欠席者に対するボランティアの補充。
ボランティア: ボランティアの募集。マニュアルの作成・送付。施設集合者の調整。当日のボランティア受付け。
施設: 施設・団体とのコミュニケーション、参加の募集、参加者集計。当日の施設・団体受付け。
バス: バスの手配、配車、当日スケジュール管理。
誘導: ボランティアを誘導し様々な方法で来園する子どもたちとマッチング。
Tシャツ: Tシャツの寄付依頼。デザインの手配。印刷。
おもちゃ: おみやげ用おもちゃ、その他の寄付依頼。在庫管理と配布準備。
データ管理: 参加者のデータをPCベースで集計、管理。要請に応じて出力。子どもとボランティアのペアリング。
記録: ビデオ、写真による記録。
広報: (TDL関連部分)マスメディアへの広報活動。メディアへのアテンド、TDL広報との連携。外国人ボランティアの募集、コミュニケーション、マテリアル作成、当日の受付け・ミーティング。
会計: (TDL関連部分)経費管理。出納。
企業: 協賛企業との総合窓口。企業枠ボランティアの募集、コミュニケーション。資金調達。
ファンドレイズ: KIDSスーパードッヂボールによる資金調達。

新しい試み

旧来ボランティア受付けにて参加費との交換で渡していたチケット配布を止め、受付け・あるいはバスの中で参加費を受領、チケットはグループリーダーから渡す方法を導入。受付け時間の短縮を可能にした。

さらに、受付けでのボランティア出欠確認を廃止、欠席ボランティア補充・チケットの調整を担う「いってらっしゃい窓口」を新設。これにより従来分散していた問い合わせ、人数・チケット調整の機能を集約化することに成功した。

社会貢献の機会に恵まれない外国人に積極的にアプローチすることにより、外国人ボランティアの参加を促した。広報担当が一括して窓口となり、マニュアル等事前コミュニケーションを強化した。

子どもから絵を募集し、デザイナーのボランティアがアレンジ・レイアウトした。かわいらしく機能的なTシャツは好評を博した。

今後の課題と反省点

頭書のとおり、今回「Back to Basic」即ち初心に返り子ども、施設のニーズをいかに反映するかを目標にかかげながらも、具体的な成果を示し得なかったことが、最大の反省点となった。これは6回目を迎えるプロジェクトにおいて、KIDSが「今年もいかにプロジェクトを実施するか」に焦点をあわせざるを得ない状態にあることによる。社会的認知を受けるに至ったプロジェクトはその継続自体がプロジェクトの目的となりがちであるが、もう一度KIDS自身が何をしたいのかという点を確認しつつ来年にむけて取り組んでいきたい。
「新しい試み」でも述べたように、今回のプロジェクトでは受付けの合理化に焦点をあてた。これは参加者のデータ管理に始まり、子どもとボランティアのペアリング、参加費とチケットの受渡し、リーダーの役割の強化と波及する部分が大きかった。受付け自体は当初の目的を達成したと言える。しかしアンケートの結果をみると、バスリーダー、グループリーダーとも役割に負荷に感じたボランティアが多く、今後に課題を残した。
また、受付け、子どもとボランティアのマッチング、入場までをいかにスムースに進行するか、に集中するあまり、退園・出迎え・見送りのプロセスがなおざりになってしまった感がある。施設・団体により解散時間が異なるため、閉会式を中止しているが、来年は「おかえりなさい窓口」を作り円滑な閉会を実現したい。
資金面では、不況下、資金の絶対的な不足が懸念されていたが、幸いにも予算を上回るご協力を賜わることができた。しかしながら、かねてより課題であるように、KIDSの自助努力はさらに強化しなくてはならないだろう。今後は個人からの寄付の拡充、ファンドレイズイベントの強化などを目標とする。
支出をみると、送迎バスの費用が大きい。これは子どもたちがより参加しやすくなるように、またボランティアの施設集合を実施するためにKIDSが送迎バスを提供しているためだが、5月は修学旅行等バスの需要が高く、価格的な交渉はしずらい時期である。企業のバスを借用する案が出て入るが白バスに該当し実現していない。施設集合・バスの配車は施設・団体また施設集合参加ボランティアからも高い評価を得ており今後も継続したい。KIDSでは運輸省・陸運局への働きかけにより打開策を講じていく。

パブリシティ

アンケート結果

プロジェクトを知ったきっかけ 会社を通じて

72.7%

KIDSを通じて

15.7%

雑誌、新聞等

6.1%

その他(ボランタール、友人等の紹介、手話講座、スーパーの冊子、ケイコとマナブ)

5.1%

事前の情報量 十分

85.4%

不十分

10.7%

参加費について 高い(1〜2千円まで)

5.1%

適当

85.9%

安い(4〜5千円、又は通常入場料金まで)

8.1%

ボランティアマニュアルの情報量 十分

89.4%

不十分

8.1%

その他

2.5%

ボランティアマニュアルの分かりやすさ 良い

84.8%

悪い

9.1%

その他

6.1%

受付について スムーズだった

67.2%

時間がかかった

18.2%

その他、無回答

14.6%

昼食について問題は なかった

71.7%

あった

22.7%

その他、無回答

5.6%

グループ人数は 適当

81.3%

多い

13.6%

少ない

1.0%

その他、無回答

4.0%

グループでのコミュニケーションは とれた

72.7%

とれなかった

9.6%

その他、無回答

17.7%

施設集合の意義 意義があった

100.0%

グループリーダーの役割 特に問題なし

74.5%

負荷が大きかった

13.7%

無回答

11.8%

リーダーミーティングの内容について 十分

72.5%

不十分

17.6%

バスリーダーの役割 特に問題なし

72.7%

負荷が大きかった

18.2%

バスリーダーの事前説明−内容 十分

27.3%

不十分

72.7%

バスリーダーの事前説明の仕方 分かりやすい

54.5%

わかりにくい

45.5%