KIDSはこれまでの12年間、「Knowing Is Doing Something:やってみれば、わかる」のビジョンのもと、多方面からのご支援を得ながら、安定したプロジェクトの執行、充実した定期訪問活動、および高いレベルでの団体マネジメントを実現していると考えます。これらの活動を通して、子どもたちの心の豊かさ、ボランティアの心の温かさ、協賛企業・団体の心の優しさ、を極めてユニークな形で結晶化してまいりました。こうした中、心の貧しさ、寂しさ、冷たさ、がますます感じられる今日の社会に対し、今こそKIDSの心の結晶を広めていくことが大切だと考えます。
「心のレゾナント」を2004年度の活動方針といたします。心のレゾナントとは、「KIDSの精神を広く社会に共鳴・響かせたい」という思いであり、これまでに培ってきた子どもたち、ボランティア、協賛企業・団体、による有機的な心の繋がりを、非連続的に広げたいと考えます。
具体的には、「KIDS情報ネットワークの構築」および「KIDS心のレゾナント・シンポジウムの開催」を今年度の活動の中心として計画するとともに、継続的活動である各プロジェクトや定期施設訪問に関しましても、「心のレゾナント」のコンセプトを基盤とした活動設計とする戦略です。
「KIDS情報ネットワークの構築」とは、KIDSの精神を広く社会に共鳴・響かるための情報ネットワークであり、3つのステップにより展開してまいります。ステップ1として、現在のKIDS内部の情報連携を整備するためITプラットフォームを構築します。現在ホームページやメールリストを中心に、KIDS内外の情報共有が行われておりますが、まだまだスタッフ間、スタッフー施設間、スタッフーボランティア間、スタッフー企業・団体間、の情報は個人間のやり取りに止まり、多くの有効な情報が広く伝わらない状況です。また、KIDSの経験やノウハウを体系的に整理し、広く社会に還元すべきと考えますが、人間系でのやりとり以外にこれらを伝える手段は少ないのが現状です。ステップ1では、リアルタイム情報コミュニケーション基盤と、KIDSの経験、スキル、ノウハウの体系化を実現するITプラットフォームを構築します。第2ステップでは、KIDSの活動に係わる施設・団体・企業との情報連携ネットワークを構築します。これまでもKIDSをハブとしてさまざまな情報がKIDS関連施設・団体・企業間で共有されておりますが、ほとんどがKIDSスタッフの人間を介して行われております。第2ステップでは、施設・団体・企業間での情報共有(企画募集、ボランティア情報、イベント情報、物品寄付情報、物品希望情報、等)を実現する情報連携ネットワークを構築します。第3ステップは、さらに情報ネットワークを広げ、他NPO、ボランティアセンター、社会福祉協議会、その他子どもたちへの教育機関(KIDS Ability School)との連携を実現するKIDSソーシャル・ネットワークを構築します。今年度はKIDS情報ネットワーク構築のための担当理事をおき、多くの方々のご協力を得ながら進めてまいります。
「KIDS心のレゾナント・シンポジウムの開催」は、KIDSの精神を広く社会に共鳴・響かせるためのもう1つの手段であり、KIDS関連施設・団体・企業間を始め一般の方々にも参加を呼びかけ、多くの方々にKIDSのビジョン、活動内容、経験、ノウハウを紹介するとともに、今後の社会の中で、どのように子どもたちへの心の教育を実施すべきかを考える機会になればと考えます。シンポジウムでは、パネル展示としてKIDS、施設、他団体、企業の社会貢献活動を広く共有する場を設け、いくつかのプレゼンテーション、有識者を招いたパネルディスカッション、心の障害体験、子どもたちによる未来宣言などを盛り込むことを計画しており、これまでにない共感型シンポジウムになると考えます。特に2003年度に再構築したKIDS中長期ビジョンを広く紹介し、今後の活動展開に向けた具体策が導き出せればと考えます。
