| KIDS FORUM Vol.13 ディズニーランドプロジェクト'98の報告 |
さてスタート!
ディズニーランドプロジェクトの朝。何回目になるのでしょうか?「どうかお天気になって!」と祈る朝を迎えるのは……。朝、おそるおそるカーテンを開けてみると、眩しい光が入り込んできました!!
さわやかな朝、にこやかな顔でスタッフが集合しました。今年は、集合場所の西側ピクニックエリアが工事中で若干の不都合があったものの、セッティングスタート。受付の準備が完了すると、まもなく続々と現地集合のボランティアが集まり始めました。
子どもたちを待つボランティアの表情は様々です。ウキウキ顔、なんとなく不安げな顔、イライラした顔、辞書を片手に日本語の練習に余念が無い外国人……。でも、みんな子どもたちと出会った瞬間、すばらしい笑顔に変わります。さて、そろそろ子どもたちが集まり始めました。
一刻でも早くディズニーランドの門をくぐりたい子どもたち。ボランティア達の手をグイグイひぱって、足をバタバタさせて……、喜びを隠しきれない子どもたちの姿が見えます。
門をくぐると、ディズニーのキャラクター達が出迎えてくれました。子どもならずとも大人達も心踊るこの瞬間!!さて、スタートです。
笑顔、笑顔.....
園内では、あちらこちらで楽しそうな表情が見られました。アトラクションに次々トライして行く子ども、ミッキーマウスに抱きつく子ども、口の周りをケチャップだらけにしている子ども、「だっこ〜!」と甘える子ども、言葉にならない喜びを身体で表現する子ども…。汗だくで子どもたちと走り回るボランティア。精一杯の日本語を駆使し、ボディランゲージで接する外国人ボランティア……。
今回、在宅の障害児の子どもたちが3名参加しました。子どもたちの参加は、一般公募されました。外出をしようと思っても、人手、交通手段、車椅子が入れるのか!?等々、不安がつきまといます。集団に属していないことによって、外出の機会が極端に少なくなっているのが現状のようです。そんな不安を一つでも無くして、楽しく過ごしてもらえたら……。ちょっとした助けがあれば、外に出て行って楽しめるのです。
今年は、東京ディズニーランド開園15周年。パレードはスペシャルメニュー!あちらこちらで、参加者たちの興奮した顔、顔、顔。キャストの人達に声を掛けられ、子どもたち、ボランティアが飛び出して行きます。音楽に乗ってダンス、ダンス、ダンス。
あっと、言う間の一日でした。名残惜しそうに子どもたち、ボランティア達がピクニックエリアに戻ってきました。まず、記念写真。後援の企業からのおみやげをうれしそうに覗き込む姿のかわいらしいこと。暑かったせいか、配られたジュースを子どもも大人も一気に飲み干していました。子どもたちの中には、ボランティアとの別れが悲しくて泣き出してしまう姿も見られました。到着の時は駆け出してきた子どもたちも、バスに乗りこむ足取りは、心なしか遅いようです。「バイバイ!またあおうね!」「また、くるからね!」と、手がちぎれんばかりに手を振っていました。
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| (左)「なにがはいってるかな?」帰りに大きなプレゼント袋をもらって。 (右)園内でちょっと休憩「ハイポーズ」。 |
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プロジェクトを終えて
プロジェクト後、在宅障害児のお母さまに感想を伺いました。
『家族で子どもを連れての外出は非常に難しいです。色々なことを想定するとなかなか外に出ることが出来なくなります。とにかく、こうやって東京ディズニーランドに行けたことだけでもうれしいです。更にボランティアの方々について頂き、アトラクションに乗れたり園内を回れたことは幸せでした。どうしてもこの子に手がかかりますから、上の子には手が掛けてあげることが日常でもなかなか出来ません。上の子も参加もさせていただき、たっぷり甘えさせていただけたことにも感謝させていただいています。私も、とても楽しめました。次回は、お友達も誘って是非また参加させていただきたいと思っています。』
ボランティアの方々からは、『今回1日でわかったことは、障害がある人はちょっとの人の助けがあれば健常者と同じように楽しいことを体験できるということでした。また、障害のある人に目がいきがちですが、回りでその人を支えている人(親や兄弟など)も支えの手を必要としていることもお母さんとお話していてひしひしと伝わってきました。』『施設集合コースを希望しバスでディズニーランドに向かうことにしました。私は担当する子どもの隣に座りいろいろ話し掛けてみましたが、なかなか打ち解けない様子。しかし、その不安は時間と共に解消され、ディズニーランドであれを食べようこれに乗ろうとか話に花が咲きました。渋滞も手伝って、到着する頃にはすっかり仲良くなっていました。朝5時30分に家を出るのは大変でしたが、やっぱり施設集合で良かった。』
『“ボランティアってなんなのか、私は何がやりたいのか。”ボランティアが無償の行為であるのなら私のはボランティアじゃないかもしれない...。物理的に手伝うことはあっても、心にパワーをもらうのは、いつも私の方なのです。帰り際「また遊ぼうね!」と笑う彼女に「また遊んでくださいな」と涙目?!でお願いしていました。まるでもう一人、娘が増えた様なhappyでくすぐったい気分でした。一人でも多くの方が、このような機会に人と出会い、そこから何かが始まれば素晴らしい事だと思います。』
『“来年も行かなきゃ!”という、リピーターが増えますが、来年は、まだ体験したことのない方に、ぜひ参加して欲しいと思います。』
参加の方々から様々な意見や感想が寄せられています。ボランティアの方々の感想にも有りましたが、障害のある子どもたちをサポートするのはもちろんですが、その子を取り巻く人達へのサポートをして行く大切さも痛感させられます。お母さまや兄弟たちも頑張っているのです。ご家族の方々の笑顔が、とても印象的でした。
これから
“Knowing doing something”やってみると、色々なものが見えてきます。今まで、視界に入らなかったものが、本当に良く見えて来ます。自ずと、私たちは次に何をするべきかが、判ってきます。毎年、違う発見があります。次回はまた違う発見が出来るよう、そして、たくさん人に出会うため、このTDLプロジェクトを続けて行きたいと思っています。
これからもスタッフ一同、みなさまのお声を反映しながら、活動を続けて行きたいと思っています。ご意見、ご感想等ございましたらKIDS事務所までお寄せください。
(長野 由美)